開催情報・開催報告
第44回 南西フォーラム 「カーボンニュートラル社会に求められる変革と新たなビジネスチャンス」
カーボンニュートラルの実現に向け、国内の脱炭素に向けた動きが急激に加速しつつあります。 こうした時代の変化を、新たな成長の機会と考え、積極的に取り組む必要があります。 今回のフォーラムでは、カーボンニュートラルの実現に向けた国のビジョンや大学の研究・企業における取組事例を紹介することで、新たなビジネスチャンスの創出に繋げることを目的に開催しました。
新型コロナウイルス感染症等の影響による休止を経て、広域的なエリアで産学官金連携による新たなビジネスの創出を目指すための取組が再起動しました。
< 日 時 >
令和4年11月8日(火)16:00~19:15
< 会 場 >
青山学院大学 相模原キャンパス E棟 2階 201教室
(神奈川県相模原市中央区淵野辺5ー10−1)
< 参加者 >
100名
< 参加費 >
無料
< 主 催 >
首都圏南西地域産業活性化フォーラム運営委員会
< 内 容 >
カーボンニュートラルの実現に向け、国内の脱炭素に向けた動きが急激に加速しつつあることから、こうした時代の変化を、新たな成長の機会と考え、積極的に取り組む必要があります。そこで、今回のフォーラムのテーマを「カーボンニュートラル社会に求められる変革と新たなビジネスチャンス」として、カーボンニュートラルの実現に向けた国のビジョンや大学の研究・企業における取組事例を紹介することで、ビジネスチャンスの創出に繋げることを目的に開催しました。
1 開会挨拶
2 基調講演
「経済産業省が進めるカーボンニュートラル政策の取組について」
2050年カーボンニュートラルの目標実現にあたって、官民が炭素中立型の経済社会に向けた変革の全体像を共有し、新しい時代の成長を生み出すエンジンとしていく必要があります。
カーボンニュートラルを巡る動向として、「国の宣言や方針」「サプライチェーン全体で取り組む企業の増加など中小企業への影響」、中小企業関係施策や分野横断的な施策として「様々な支援施策」や「カーボンプライシング・カーボンフットプリント」等の展開について、幅広くご講演いただきました。
3 事例発表
事例発表①
「BIPVの進展に向けた太陽光発電研究の最前線」
准教授 石河 泰明 氏
ZEB(net Zero Energy Building)の促進に向けて、BIPV(Building-Integrated Photovoltaics)への期待が高まっています。設置面積が限られているため変換効率の高効率化が極めて重要ですが、発電性能の長期信頼性も求められます。
世界的な太陽光発電設備の「導入事例」、NEDOの支援により実施された最新研究である「多接合型(タンデム)太陽電池の構造研究」、発電性能評価技術として「EL法など長期安定化に資する技術の開発の必要性」などについて、ご講演いただきました。
事例発表②
「未利用系バイオマス原料からのバイオポリエステル製造の社会実装への取組について」
准教授 仲亀 誠司 氏
ポリエステルの原料として利用されているテレフタル酸は、現在化石資源を原料として化学的プロセスにより生産されています。本研究では、農村地域で発生する未利用系バイオマス資源から、生物学的プロセスによりポリエステルを生産することを目指しています。本技術の社会実装により、バイオマス資源の有効活用による農村地域の活性化や、地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出量の削減が期待できます。
地球温暖化抑制と農林業の活性化を目指す背景や、生物系特定産業技術研究支援センターのスタートアップ総合支援プログラムの助成を受けて実施しているプロジェクトの「生物学的プロセスによるバイオPETの生産」や「事業化に向けた課題」等について、ご講演いただきました。
事例発表③
「新幹線再生アルミの利用と企業連携について」
担当課長 日下部 昭彦 氏
現在、地球環境問題は世界規模で取り組むべき課題であり、とりわけ排出量が多いCO2抑制は重要な案件です。鉄道は他の輸送機関に比べエネルギー効率が高く環境負荷が少ないという優位性がありますが、更に廃車となった新幹線の車体アルミの再生利用技術を開発し、建材や車体に利用することで新製アルミ使用に比してCO2排出量を97%もの削減を実施しています。
「新幹線再生アルミ」を活用した二酸化炭素排出量の削減から世界で初めて展伸材としてのリサイクルに「成功した事例」や企業との連携による「新たな利用方法」と、「まちづくりの考え方」等について、ご講演いただきました。
4 閉会挨拶
5 名刺交換会
<講師のご紹介>
経済産業省 産業技術環境局 環境経済室
企画官 内野 泰明 氏
2004年に経済産業省へ入省。資源エネルギー庁調査広報室や日本貿易振興機構ドバイ事務所、在イラク日本大使館や中小企業庁財務課、国土交通省インフラシステム海外展開戦略室への出向などを経て2021年4月から現職。現在は地球温暖化対策法、J-クレジット制度、カーボンニュートラルに向けた中小企業政策等を担当している。
青山学院大学 理工学部 電気電子工学科
准教授 石河 泰明 氏
2003年博士(工学)(奈良先端科学技術大学院大学)。シュツットガルト大学(独)博士研究員、トレド大学(米)博士研究員、シャープ株式会社、奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科 准教授を経て、2020年より現職。太陽光発電やエネルギーハーベスティング技術を主に研究。
神奈川工科大学 応用バイオ科学部 応用バイオ科学科
准教授 仲亀 誠司 氏
1999年京都大学大学院農学研究科を修了後、王子製紙㈱(現王子ホールディングス)入社、バイオマス資源からの有用物質の生産や、生物学的手法を用いた紙・パルプ製造時の省力化・省薬品化の研究開発に従事。2010年にThe University of British Columbia(カナダ)において、バイオマス資源から糖類を製造する酵素糖化反応において、酵素反応効率を高める方法を見出した研究成果によりPh.D.を取得。2014年から現職に従事し、微生物を用いたバイオマス資源からのテレフタル酸やイソプレンの製造の研究を実施している。
東海旅客鉄道株式会社 事業推進本部 事業開発東京第二(神奈川県駅PT)
担当課長 日下部 昭彦 氏
1991年芝浦工業大学工学部土木工学科卒業後、東海旅客鉄道株式会社入社。東海道新幹線品川駅新設、東京駅中部高架橋改築、中央新幹線建設計画等の大型プロジェクトに携わり、2015年以降、静岡県内の高架下開発を皮切りに商業開発の道を歩み、2020年開業の東京駅八重洲口「東京ギフトパレット」において「新幹線再生アルミ」を開発後、同年より現職。現在、新幹線再生アルミの商品化と、橋本のリニア駅周辺開発検討に取り組んでいる。
<後援>
経済産業省 関東経済産業局、(地独)神奈川県立産業技術総合研究所、(一社)首都圏産業活性化協会、青山学院大学
<協賛>
西武信用金庫
<協力>
相模原商工会議所、町田商工会議所、城山商工会、津久井商工会、相模湖商工会、藤野商工会、(公財)相模原市産業振興財団、町田市、多摩高度化事業協同組合、(株)町田新産業創造センター、神奈川県中小企業団体中央会、(株)さがみはら産業創造センター
<パンフレット>
第43回南西フォーラム
ポストコロナ社会でチャンスをつかめ!
~コロナ禍により明らかになった“これからのビジネス”とは~
第43回南西フォーラム
ポストコロナ社会でチャンスをつかめ!
~コロナ禍により明らかになった“これからのビジネス”とは~
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ビジネス環境は一変しました。多くの企業が逆境に直面する一方で、変化に適応することで成長を続けている企業もまた存在しています。
今回の南西フォーラムでは、コロナ禍においても立ち止まることのない企業の取組み事例を通じて、これからも起こり続けるであろう急激な社会の変化にも対応できる事業戦略や新たなビジネスモデルを考えるきっかけとなることを目的として開催いたします。
日 時 :令和3年2月10日(水) 16:00 – 18:30
場 所 :オンライン開催
参加費 :無料
定 員 :100名
基調講演(16:10〜)
「変化が加速したビジネス環境とアフターコロナを見据えた取り組みの可能性」
株式会社日本総合研究所
リサーチ&コンサルティング部門 理事 山田 英司 氏
新型コロナウイルス感染拡大により、これまで経営の前提となっていた多くの物事が変化したことで、今まで目を伏せてきた課題があぶりだされるような状況となりました。
今回は、中小企業を取り巻く環境が今後どのように変化していくのかといった予測をマクロ的な観点から示した上で、アフターコロナを見据えた自社のビジネスを再成長させるための指針についてお話します。
事例発表(16:50〜)
「楽しくなければ、仕事じゃない!~常識を覆す高利益率のデジタルものづくりとは~」
HILLTOP株式会社
代表取締役副社長 山本 昌作 氏
自動車メーカーの孫請け企業から試作専業のトップメーカーへと転身を果たしたHILLTOP社は、徹底した製造工程の自動化を推し進めた結果、「24時間無人加工・最短3日で単品納入」できる独自のビジネスモデルを確立しました。
長年にわたる事業転換の取組み事例を通じて、コロナ禍という逆境にあっても製造業が取るべき事業戦略についてお話します。
「コロナにも負けない販売戦略~雇用を守りつつ前に進むビジネスモデル~」
株式会社生活の木
代表取締役C.E.O 重永 忠 氏
ハーブ・アロマ関連製品の製造販売等を営む生活の木社は、国内には全く土壌が無かったアロマテラピーの文化を根付かせることに成功し、新たな市場を作り上げてきました。
それを実現した根底には、全国110店舗の直営専門店においての顧客との関係性構築により商品開発、業態開発を進めていくブランド戦略、マーケティング戦略が存在します。 コロナ禍に直面した際、売り上げと雇用を維持するために 行った取組事例や、今後の展望についてお話します。
まとめ(18:20〜)
フォーラムを振り返って
株式会社日本総合研究所
リサーチ&コンサルティング部門 理事 山田 英司 氏
第43回南西フォーラム 開催結果
日 時:令和3年2月10日(水)16:00 ~ 18:30
参加者:136名
場 所:オンライン開催(ZOOMウェビナー機能を使用)
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ビジネス環境は一変しました。多くの企業が逆境に直面する一方で、変化に適応することで成長を続けている企業もまた存在しています。
そこで、今回の南西フォーラムでは、コロナ禍においても立ち止まることのない企業の取組み事例を通じて、これからも起こり続けるであろう急激な社会の変化にも対応できる事業戦略や新たなビジネスモデルを考えるきっかけとなることを目的として開催いたしました。
講演内容
1. 基調講演(16:10 ~ 16:50)
『変化が加速したビジネス環境とアフターコロナを見据えた取り組みの可能性』
講師
株式会社 日本総合研究所
リサーチ&コンサルティング部門 山田 英司 氏
コロナ禍によって中小企業を取り巻く環境がどのように変化していくのか、またアフターコロナを見据えて自社のビジネスを再成長させるための指針についてご講演いただきました。
2. 事例発表(16:50 ~ 18:20)
事例発表①
『楽しくなければ、仕事じゃない!
~常識を覆す高利益率のデジタルものづくりとは~』
(16:50 ~ 17:30)
講師
HILLTOP株式会社
代表取締役副社長 山本 昌作 氏
㈱HILLTOPが生産工程の完全自動化を果たし、創造性の高い仕事を人間が行うに至った経緯と、それを実現するために暗黙知を可視化させてナレッジを蓄積していく仕組みであるHILLTOPシステムや挑戦的な経営方針について事例を交えつつお話をいただきました。
事例発表②
『コロナにも負けない販売戦略
~雇用を守りつつ前に進むビジネスモデル~」(17:40 ~ 18:20)
講師
株式会社生活の木
代表取締役C.E.O 重永 忠 氏
㈱生活の木がコロナ禍に対応し、社員の安心を最優先に取り組んだ経営方針や、今後の社会環境や生活環境の変化を予測した上で行われた顧客目線のマーケティング戦略やリブランディングについて事例を交えてお話をいただきました。
3.まとめ講演(18:20 〜 18:30)
フォーラムを振り返って
講師
株式会社日本総合研究所
リサーチ&コンサルティング部門 山田 英司 氏
2つの事例発表について、好事例についての共通点を解説頂き、またこれからのビジネスにおいては、変化を恐れず積極的に新しいことに取り組んでいくことや、自分たちの強味を考え続けることが重要であるということでまとめのご講演をいただきました。
第42回南西フォーラム
オープンイノベーションの波に乗れ!
〜中小・ベンチャーの挑戦から学ぶ成功のセオリー〜
自社の強みを活かして市場に打って出る時に、真っ先に問われるのが事業化への“スピード感”です。そのスピードを獲得するため、規模の大小にかかわらず“オープンイノベーション”による新製品・新事業開発の事例が増えています。
今回の南西フォーラムではオープンイノベーションについて、国が描くビジョンや具体的な政策、そして実際にオープンイノベーションに取り組んでいる中小・ベンチャーによる生の事例を紹介し、自社の新たな挑戦に活かしていくことを目的として開催します。
日 時 :令和2年2月3日(月)
16:00-19:30(受付15:30~)
場 所 :町田市民フォーラム ホール (3F) (アクセス)
参加費 :無料
定 員 :150名(応募多数の場合は申込み順)
基調講演(16:05〜)
「オープンイノベーションの推進と関東経済産業局の取組み」
関東経済産業局 地域経済部
産業技術革新課長 門田 靖 氏
関東経済産業局では、外部連携に意欲的な企業やサポーターが集まるオープンイノベーション・プラットフォームを構築しています。
講演では、多様な企業が従来の枠組みを超えた企業間連携にチャレンジし、「新たな付加価値の創出」、「稼ぐ力」の向上をサポートする具体的な取組みについてご紹介いたします。
事例発表(16:50〜)
「セッション:ベンチャー企業×大手企業 世の中を変えるイノベーション実現へ!」
株式会社アジラ【ベンチャー企業】
×
富士通株式会社【大手企業】
AIベンチャーとしてディープラーニングによるソリューションを開発、販売を行っているアジラ社。事業規模が異なる大手企業とのOI、その取り組みと今後の展望についてお話いたします。
「セッション:中小企業×コーディネーター 未来をつかむ新規事業への挑戦!」
株式会社スタックス【中小企業】
×
公益財団法人川崎市産業振興財団【産業支援機関】
下請け企業から“メーカー”へとステージを上ったスタックス社。富士通(株)からの知財提供を受けながら、支援機関のコーディネーターと共に取り組んだ自社製品の開発、事業化についてお話いたします。
まとめ(18:20〜)
フォーラムを振り返って「オープンイノベーションによる可能性と留意ポイント」
関東経済産業局 地域経済部
産業技術革新課長 門田 靖 氏
名刺交換会(18:40〜)
第42回南西フォーラム 開催結果
日 時:令和2年2月3日(月)16:00 ~ 19:30
参加者:110名
場 所:町田市民フォーラム ホール(3F)
自社の強みを活かして市場に打って出る時に、試されるのが自社の“スピード感”です。そのため、規模の大小に関わらず「オープンイノベーション」による新製品・新事業開発の事例が増えています。 そこで、今回の南西フォーラムでは、オープンイノベーションについて、国が描くビジョンや政策、そして実際にオープンイノベーションに取り組んでいる中小・ベンチャー企業による生の事例を紹介することで、皆様の新たな挑戦に活かされることを目的に開催致しました。
講演内容
1. 基調講演(16:05 ~ 16:50)
『オープンイノベーションの推進と関東経済産業局の取組み』
講師
関東経済産業局 地域経済部
産業技術革新課長 門田 靖 氏
日本におけるオープンイノベーションの現状や実際に進めていく上での課題点について、また、国が取り組んでいるオープンイノベーション推進における最新情報や実際の事例についてご講演頂きました。
2. 事例発表(16:50 ~ 18:20)
事例発表①
『セッション:ベンチャー企業×大手企業
世の中を変えるイノベーション実現へ!』(16:50 〜 17:30)
講演者
株式会社アジラ 代表取締役 兼 CEO,PMP
木村 大介 氏
FUJITSU ACCELERATOR 事務局
池田 健介 氏
モデレーター
株式会社町田新産業創造センター
インキュベーション事業部 部長
今井 俊男 氏
㈱アジラと富士通㈱のオープンイノベーションの取組みとして、大企業とベンチャー企業である2社が共に新たな価値を創造するための継続的な活動、対等な関係性を構築しつつビジョンの共有することが重要であることなどについて、当事者であるお二人のセッションによって事例をお話し頂きました。
事例発表②
『セッション:中小企業×コーディネーター
未来をつかむ新規事業への挑戦!』(17:40 〜 18:20)
講演者
株式会社スタックス 代表取締役社長
星野 妃世子 氏
公益財団法人川崎市産業振興財団
知的財産コーディネーター
西谷 亨 氏
大手企業の下請けとして事業を行っていた㈱スタックスが、富士通㈱の開放特許を活用することで自社商品の開発を実現し、そこから社内の活力が生まれ、取引先との関係性の向上にもつながったオープンイノベーションの事例について、企業経営者と実際に携わった支援機関のコーディネーターの立場からお話し頂きました。
3.まとめ講演(18:20 〜 18:30)
フォーラムを振り返って『オープンイノベーションによる可能性と留意ポイント』
講師
関東経済産業局 地域経済部 産業技術革新課長 門田 靖 氏
2つの事例発表について、進んでいるオープンイノベーションの事例との共通点を解説頂き、まとめとしてオープンイノベーション創出を目指す関東経済産業局の新たな試みなどについてもお話し頂きました。
第41回南西フォーラム
“産”と“学”とで紡ぐ中小企業イノベーション
〜新技術・新製品を生み出す多様な産学連携事例〜
変化の激しい市場環境の中で中小企業が生き残るためには、自社の独自性を高めることが求められます。その中で、産学連携は自社の成長につながる有用な手段の一つでありながら、中小企業が成果をつかみ取るには、いくつかの課題があります。
今回の南西フォーラムでは産学連携について、コーディネーター、大学・高専、中小企業の視点から事例等を紹介します。また、首都圏南西地域の産学連携に関するポテンシャルを客観的に見渡すことで、中小企業によるイノベーション創出の多様な可能性を見出すことを目的として開催いたします。
日 時 :令和元年9月10日(火)
16:00-19:30(受付15:30~)
場 所 :青山学院大学 相模原キャンパス (アクセス)
基調講演:E棟1階103
分科会:E棟1階105・106
交流会:G棟2階 食堂
機器分析センター見学ツアーは14:30から順次ご案内
(15:30頃まで)
参加費 :無料
定 員 :150名(応募多数の場合は申込み順)
青山学院大学 機器分析センター見学ツアー (14:30~)
※希望者のみ 集合場所:K棟・2階ロビー
プログラム1(16:10~)
基調講演
「事例から読み解く、中小企業による産学連携」
一般社団法人首都圏産業活性化協会
産学官連携コーディネーター 堺 奈都 氏
(東京都立産業技術研究センター 特任技術アドバイザー)
現在、「産学官連携」という言葉は多方面に広がり、見聞きする機会が増えています。しかし、実際に産学連携を行うとなると、決まったマニュアルやルールがあるわけではなく、それゆえに成功する例、とん挫する例、様々です。
そこで、企業と大学それぞれの立場や状況を受け止め、双方の目的を果たすための伴走者であり、裏方でもある産学官連携コーディネーターの立場から、中小企業が産学連携に至ったきっかけや成果を生み出した事例を紹介し、産学連携の可能性についてお話します。
プログラム2
分科会A
「大学等の産学連携推進体制」分科会
A-1
「相模原キャンパスを拠点としたリエゾンセンターの取り組みについて」
青山学院大学
リエゾンセンター 副センター長 黄 晋二 氏
(理工学部 電気電子工学科 教授/博士(工学))
青山学院大学は2017年、“リエゾンプロジェクト”(現リエゾンセンター)を相模原キャンパスに立ち上げ、地域企業との受託研究・共同研究に取り組んでいます。今回は、「学際領域の垣根を越えた研究成果」を広く社会に還元するため、強化した研究支援体制についてお話します。
A-2
「神奈川工科大学の地域社会・企業への貢献について」
神奈川工科大学 工学教育研究推進機構
リエゾンオフィス コーディネーター 深堀 健一 氏
神奈川工科大学では、産業界の要請に応える「知の拠点」として時代を先導する研究を推進し、社会的課題の解決に取組んでいます。そのために特に社会とのつながり、産官学連携を重視しています。高等教育と同時に研究機関として、本学の産学連携の取組みを、事例を通して紹介します。
A-3
「産学連携を企図した新校舎、コラボレーション・コモンズの紹介」
東京工業高等専門学校
総合教育支援センター センター長/准教授 庄司 良 氏
コラボレーションセンター 主任 向川 拓臣 氏
この新校舎は、東京高専が次世代を担う技術者の育成を目指して取り組んでいる「社会実装教育」の拠点となります。「社会実装教育」とは産学連携を通して、学生が社会の様々な課題に対するプロトタイプを試作し、実際に社会で使用して評価を受け、改善するという一連のサイクルを体験する教育プログラムです。
分科会B
「中小企業による産学連携」分科会
B-1
「従業員6名!町工場が挑む大学との新技術開発」
有限会社山内エンジニアリング 営業部長 郡司 章 氏
成長分野におけるQ・D・C(品質・納期・価格)への更なるニーズに対して、「町工場」が大学や公設試の知見を取り込みながら、いかにしてものづくり技術の錬成を武器にした生き残りを図っているのか、また、産学連携をきっかけとした新分野進出への可能性についてもお話します。
B-2
「産学連携、成功の鍵は“タイミングと目標・役割分担の明確化”! 」
株式会社メディアプラス 代表取締役 金沢 勇 氏
事業化を見据えた各開発には、とかく“スピード”が求められるため、産学連携となれば、役割が異なる中小企業と大学との密接な関係が必要となります。今回は、企業側が大学側の目的や体制を理解した上で円滑に進めていく産学連携のあり方について、事例を通してお話しします。
B-3
「医療機器を主力事業へ!医工連携による自社製品開発」
株式会社志成データム 代表取締役 斎藤 之良 氏
志成データムは今年6月に非侵襲で血管の硬さを測定する新たなシステムを発売しました。医療分野への本格参入にあたって、臨床の知見を求めるために学会に飛び込み、手探りで協力者を探すことから始まりました。今回は、大学などの医療関係者との信頼関係の継続と独自の事業領域の構築についてお話しします。
プログラム3(18:30~)
交流会 (無料)
第41回南西フォーラム 開催結果
「“産”と“学”とで紡ぐ、中小企業イノベーション
~新技術・新製品を生み出す多様な産学連携事例~」
日 時:令和元年9月10日(火)16:00 ~ 19:30
参加者:114名
場 所:青山学院大学(相模原キャンパス)
変化の激しい市場環境の中で中小企業が生き残るためには、自社の独自性を高めることが求められます。その中で、産学連携は自社の成長につながる有用な手段の一つでありながら、中小企業が成果をつかみ取るには、いくつかの課題があります。
今回の南西フォーラムでは産学連携について、コーディネーター、大学・高専、中小企業の視点から事例等を紹介し、首都圏南西地域の産学連携に関するポテンシャルを客観的に見渡すことで、中小企業によるイノベーション創出の多様な可能性を見出すことを目的として開催いたしました。
講演内容
1. 基調講演(16:10 ~ 16:50)
『事例から読み解く、中小企業による産学連携』
講師
一般社団法人首都圏産業活性化協会
産学官連携コーディネーター 堺 奈都 氏
(東京都立産業技術研究センター 特任技術アドバイザー)
コーディネーターとしてのご自身の経験から、産学連携成功のポイントだけでなく、円滑に進まなかった事例の要因も探りながら産学連携の本質に迫り、中小企業の視点に立った産学連携への期待や可能性についてご講演頂きました。
2. 分科会(17:10 ~ 18:20)
分科会A「大学等の産学連携推進体制」分科会
分科会A-1
『相模原キャンパスを拠点とした
リエゾンセンターの取り組みについて』(17:10 ~ 17:30)
青山学院大学 リエゾンセンター
副センター長 黄 晋二 氏
(理工学部 電気電子工学科 教授/博士(工学))
青山学院大学の産学連携への取り組みが相模原キャンパスを拠点として着実に推進され、「青学にしかできない産学連携の形」を目指し、さらなる研究力強化と研究成果の“見える化”、そのための学内の体制整備についてご講演頂きました。
分科会A-2
『神奈川工科大学の地域社会・
企業への貢献について』(17:35 ~ 17:55)
神奈川工科大学 工学教育研究推進機構 リエゾンオフィス
コーディネーター 深堀 健一 氏
神奈川工科大学は、研究・教育機関としての役割を担いつつ、「研究を通じて地域社会との連携強化に努める」という建学の理念に基づいた“産業界のニーズへの対応”、“地域社会・企業への貢献”について、事例を交えてご講演頂きました。
【神奈川工科大学 工学教育研究推進機構のHPはこちら http://www.kanagawa-it.ac.jp/~l4024/ 】
分科会A-3
『産学連携を企図した新校舎、
コラボレーション・コモンズの紹介』(18:00 ~ 18:20)
東京工業高等専門学校
総合教育支援センター センター長/准教授 庄司 良 氏
コラボレーションセンター 主任 向川 拓臣 氏
東京工業高等専門学校は、“社会実装教育”を基軸に置いた産学連携の推進についてご講演頂き、新設設された“コラボレーション・コモンズ”や、地域連携の拠点となる“産業技術センター”についてもご紹介頂きました。
分科会B「中小企業による産学連携」分科会
分科会B-1
『従業員6名!町工場が挑む
大学との新技術開発』(17:10 ~ 17:30)
有限会社山内エンジニアリング
営業部長 郡司 章 氏
取引先からの相談から始まった技術開発の取り組みが、コーディネーターの支援から大学や大手企業も巻き込んだ産学連携への発展し、その道のりと成果、また、産学連携から得られるメリットや中小企業が取り組む産学連携の課題についてご講演頂きました。
分科会B-2
『産学連携、成功の鍵は
“タイミングと目標・役割分担の明確化”!』(17:35 ~ 17:55)
株式会社メディアプラス
代表取締役 金沢 勇 氏
際に取り組んできた産学連携を通じて、新規事業への挑戦から見出された新たな可能性と、産学連携を円滑に進めていくためのポイントについて、さらには、研究開発が思惑通りに進まない要因についても自社が得た“教訓”としてご講演頂きました。
分科会B-3
『医療機器を主力事業へ!
医工連携による自社製品開発』(18:00 ~ 18:20)
株式会社志成データム
代表取締役 斎藤 之良 氏
紆余曲折を経ながら医療機器の開発と事業化に挑み続け、大学との長期的な協力関係が実を結び、自社製品のリリースを契機に、ビジネスとしての新たな展開に大きな一歩を踏み出そうとしている現状や、今後の展望についてご講演頂きました。
交流会(18:30 ~ 19:30)