概要
ソフトロボティクスという学問が注目されています。繰り返し精度や力強い動作といった、今までロボットに与えられてきた得意分野のイメージからは離れた視点に立ち、従来のロボットにとっては邪魔者であった「やわらかさ」を積極的に取り入れようという試みがなされています。
例えば工場で人とロボットが一緒に作業をするとき、表面が固い、骨格がむき出しの構造のロボットと人が接触すれば、人を傷つけてしまうかもしれません。やわらかさは、人とロボットとの距離を縮めるための要素とも言えます。また、現在のロボットには大型で高価というイメージがありますが、それを比較的安価で軽量に作ることができ、置かれた環境に柔軟に対応できるようになれば、今までとは異なる様々な分野での活躍が期待できます。
本セミナーでは明治大学 機械情報工学科 専任講師の新山龍馬氏を講師にお迎えし、ソフトロボティクスの成り立ちや現状、やわらかい材料や機構、最先端研究の事例紹介、今後の社会実装を見込んだ研究開発などについてお話しいただきます。本セミナーを通して、ロボットに必要とされる「やわらかさ」とは何か、人間との協業を見据え、その利点について考える機会となりましたら幸いです。
開講期間
●令和5年 1月 19日(木)15:00~16:30
開催方法
オンライン(ZOOMを使用)で開催します。
募集人員
50名 *先着順にて承ります
対象者
・ソフトロボティクス研究に関心のある、あらゆる業種の方
・ソフトロボティクスの知見を自社の技術開発に取り入れたい方
・最先端のロボット開発事例を知りたい方
・産業ロボットの導入、自社産業ロボットの再開発をお考えの方
・材料や設計等、自社技術のロボット産業への展開に関心をお持ちの方 等
受講料
無料
講師
新山 龍馬 氏 博士(学際情報学)明治大学 理工学部 機械情報工学科 専任講師 |
2014年4月~ 東京大学 大学院情報理工学系研究科 講師を経て、2022年4月より現職。 文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)2018年度~2022年度 ソフトロボット学の創成:「弾性連続体の動的ふるまいの解明とバイオメカニクス融合」研究代表者 |
先端科学技術セミナー ロボティクス編
近年のロボット研究は、コンピューターの高性能化に伴う機械学習の精度向上を原動力にして、急激な発展を見せてきています。特にヒューマノイドロボット研究においては、
産業用のロボットとは異なる機能・役割を求められ、それにいかに応じていけるかが論点となっています。
こうした背景を踏まえ、本セミナーでは数回にわたって、ロボティクスにおいての研究最前線と開発実例をご紹介します。
ロボットに社会が求める役割は何でしょうか?社会が技術を受容するうえでロボット研究に求めているものは何かという言い換えができるかもしれません。
「人に寄り添う」「やわらかい」といったキーワードをもって実例を見ていく中で、こうした近年の関心に対しての解をご一緒に考えてみませんか。
お申込み、詳細は次のURLをご確認ください
https://www.kistec.jp/learn/sensemi/robotics-2/
掲載内容は、掲載日時点のもので、掲載内容に注意を払って確認をしていますが、変更や転載誤り等の可能性がありますので必ず公式サイトをご確認ください。