【広報紙特集インタビュー】ロボットベース(株式会社F-Design)

【広報紙特集インタビュー】ロボットベース(株式会社F-Design)

広報さがみはら令和5年11月1日号「ロボットのまち さがみはら」特集の作成にあたり、市内で走行ロボットを開発し、更なるカスタマイズに挑戦する株式会社F-Designの藤本社長にインタビューしました。

なぜロボット開発に挑戦しようと思いましたか?

ものづくり屋として社会貢献したい
という想いがあった

我々の強みは「ゼロからの開発力」です。機械設計や電気設計、ソフト設計、さらにはプロダクトデザインも含め、一気通貫でものづくり開発をする提案力があり、その力を有効に活かせる1つがロボット開発だと思っています。

私は元々自動車関連の機械設計のエンジニアでしたが、開発に多くのステークホルダーがいる業界なので、同じ開発プロジェクトでもデザイナーとの距離は離れていました。「デザイン」というと日本では格好の良し悪しなど、特に見た目の話になってしまうことが多いけれど、使い勝手やどうやったら売れる商品になるかなどを考えるのもデザインの持つ役割。我々の「ロボットベース」の特徴の1つは、お客様の要望に応じて様々なカスタマイズ提案ができることですが、我々の「デザイン力」があってこそのご提案です。

また、お客様から「こんなロボットを使いたい」と要望があったときに、「そこはロボットを使わなくてもいい」という提案も大事なことです。何がお客様に対して最適かを考え、本質を捉えたコーディネートをすることができるのも当社の強みになっています。

ロボット開発で苦労するところはありますか?

ものづくりの設計基礎は、大学で習ったりもしますが、世の中にでてくる「もの」は設計基礎を応用することが必要です。特に業界やもちろんメーカーごとにノウハウがあり、それらを簡単に得ることはできません。そして、ロボットは様々な業界で活躍できる可能性があるので、そのノウハウを知らなければなりません。農業ロボットであれば農業関係の、配膳ロボットであれば飲食関係の知識や経験が必要になる。当社は様々な業界の開発支援をしてきた強みを活かした提案をしますが、やはりお客様にとって何が良いのか、本質を捉えた提案検討は苦労をしますし、ものづくり屋としてやりがいのある部分ではあります。

ロボットベース」のすごいところはどんなところですか?

ロボットベース概要

【主な仕様】
走行速度: 2.4㎞/h
積載重量: 20kg
段差走行: 15mm
想定稼働時間: 3h
外形寸法:直径550×高さ295mm
重量: 17㎏

コンパクトで小回りが利き、円形でその場で回転でき、狭いところでも活躍できることが特徴。しかも段差があっても走行することができます。さらに、サスペンションが付いているため、衝撃にも強いことがもう一つの特徴です。

そして、カスタマイズ性があるので、アイデア次第で様々なロボットになります。

どんな未来の相模原をつくっていきたいですか?

日本を代表する「ロボットのまち」に
なってほしい。

橋本にはリニアの駅ができるなど盛り上がっていますが、まちの中でロボットがたくさん動いているようなワクワク感のあるまちになると嬉しいです。もちろん地域の方々の暮らしやすさにも結び付くことが大事。ロボットで社会貢献したいです。

今後もロボット開発で、様々な挑戦があると思いますが、意気込みをお願いします

相模原がロボットで盛り上がってほしいという想いがあるので、それを意識した事業を進めていきたい。
ロボットのイベントにも積極的に参加して、地域の方々にもロボットを知ってもらいたいです。

「ロボットのまち」が確立されていくように頑張っていきたいです。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。

九都県市のきらりと光る産業技術表彰で表彰されました


令和4年九都県市のきらりと光る産業技術表彰式におきまして、本市を代表して株式会社F-Designの「ロボットベース」が表彰されました。
これまでの走行ロボットにない、段差での「走行力」や様々なカスタマイズができる「汎用性」などが評価されての受賞となります。

プロフィール

藤本 恵介(ふじもと けいすけ)

自動車関連のエンジニアから独立し、個人事業でF-Designを起業。その後法人化に成功。自動車部品や医療機器などの開発事業からスタートしたが、2013年ごろからロボットビジネスに参入。現在、開発したロボットベースを基に、様々な業界の課題解決に取り組む。

【会社概要】

株式会社F-Design
代表取締役 藤本 恵介
相模原市緑区西橋本5-4-30 さがみはら産業創造センター SIC-2 R&D Lab.2215号室
企業ホームページ https://f-ds.jp/

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